想い 想い

想い

古民家への想い

古民家への想い。


出会いは、あるお寺の関係者から、檀家さんの中に空家を抱えて困った人がいるので、相談にのって欲しいと声をかけられたことから始まります。


そのお寺さんの檀家さんの中で、2軒の空家の相談がありました。

現地を見に行きますと、いづれも町中で見られる一戸建てとは異なり、いわゆる“伝統的工法”で建てられた古民家と称されるものでした。

最初に相談にのったお家は、雨漏りがして、床もふかふかと底が抜けそうで、トイレもいえの外側に飛び出しているタイプで、焼いた杉板の外壁も崩れかけていました。
接道している道幅も狭く、解体したとしても、再建築できないものでした。

そんな中、ご縁があって、兵庫県川西市にある坂井建築事務所の坂井社長さんのお家を訪問する機会がありました。
全国古民家再生協会―兵庫支部長をされているかたでした。
和歌山から、ダム建設のために沈んでしまう家を移築されたお住まいで、とても素敵なものでした。

ご親切にいろいろ話し込んでいくうちに、自分も古民家のことをもっと知りたいと思うようになりました。

(中略)

気がつけば、相談にのった内の1軒を買っていました。
契約一括決済の当日、所有者さんにお伺いすると、築約130年とのこと。明治25年―驚きました。

この古民家をいかに再生していくか。大工さんと、デザイナーさんを交え、検討を進めています。

築130年経ってるとはいえ、要所ではリフォームされてきた痕跡を残しています。
親が亡くなり20年以上も空家となっており、遠方に引っ越してしまった息子さんは戻ってくる可能性もなくなり、築年数もさることながら、接道条件から再建築もできず、家として価値がないとみなされた古民家の再生を自分自身で取組むこととなりました。


SDGsてきな考えからも、再建築できないが、温かみのある木をふんだんに使った建物を再び魅力のある住まいとして、再生していければ素敵だなと思った事が、古民家との出会いでした。


このホームページを通じて、そのような取組を情報発信していければと思います。


現在、(一社)全国古民家再生協会の古民家鑑定士1級を所得して会員となり、古民家のことを幅広く学んでいます。